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修復作業中に中から古文書 豊田市郷土資料館 - 中日新聞

修復が終わり、展示が始まった障壁画=豊田市陣中町で

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 豊田市寺部町の守綱寺(しゅこうじ)に伝わる障壁画三組十二枚の修復作業が終わり、一般公開が二十八日、同市陣中町の市郷土資料館で始まった。修復時に内部から見つかった古文書も合わせて展示している。公開は四月十二日まで。入館無料。

 障壁画は本堂のふすまに描かれており、十二枚のうち、金箔(きんぱく)の上に老松やキジのような鳥を描いた二組八枚は市文化財に指定されている。寺が建立された一六四四年ごろの作品とみられ、市文化財課は「狩野派の絵師が描いたもので間違いない」としている。

 市が二〇一八年から県立芸大文化財保存修復研究所の協力で進めてきた今回の修復作業で、明治時代にも修復されたことが確認された。さらに、表層部をはがしたところ、古文書二千三百四十五枚が見つかった。

 古文書は一六三五年から一八八二年のもので、同市寺部地区一帯を治めた寺ゆかりの戦国武将渡辺守綱の血を引く渡辺家に関係する書類が多かった。このうち一六七二年十二月の文書では、着物代や鼻紙代として七人の家臣に金銀を支給したことが記録されていた。現在のボーナスのような意味合いで、ある家臣は、現在の貨幣価値で数十万円に相当する金三両二分、銀十匁(もんめ)を受け取っていた。

 市文化財課の山田佳美学芸員は「当時は紙が貴重だったため、ふすまに再利用された。通常なら捨てられてしまう文書から、世相を知ることができる」と話している。

 (久野賢太郎)

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