Search

保護された犬や猫、窮地 譲渡会中止で引き取り手減少 - 中日新聞

休業中のカフェで猫たちの世話をする渡辺さん=福井市の保護猫カフェ「しあわせにゃん家」で

写真

 新型コロナウイルスの影響が、殺処分を免れ保護された犬や猫たちにも及んでいる。感染拡大防止のため、保護団体による譲渡会や猫カフェの営業が中止に。引き取り手の少なくなった動物たちは行き場を失い、新たに受け入れることも難しくなっている。

 コロナの感染拡大を受け、市民団体「福井犬・猫を救う会」は三月と四月の猫の譲渡会を中止した。会場を借りることが難しいことから、五月以降に開催できる見込みもない。

 会は保護施設を持たず、会員や数人のボランティアが個人で猫を預かっている。譲渡先が決まれば新たに別の猫を受け入れる仕組みだが、担当者は「預かれる数は限界に近づいている」と嘆く。

 現在は会のホームページやフェイスブックに猫の写真を掲載し、飼育を希望する人が現れるのを待つ。最後に行われた二月八日の譲渡会以降、受け入れ先が決まったのは八匹だけで、例年の半数以下。五月に出産時期も控え、担当者は「野良が増えたり、最悪の場合は殺処分が増えたりする恐れもある」と懸念する。

 福井市の保護猫カフェ「しあわせにゃん家」は、主に県外から殺処分対象の猫を引き取っている。感染防止のため、今月四日から営業を休止。譲渡先がないため、新しい猫を受け入れられない。代表の渡辺七花さんは「猫はわが子のようなもの。救える命が失われていると思うと、やるせない」。

 別の問題もある。今は三十五匹ほどを保護しているが、うち十匹は生まれたばかりで、五月と六月にワクチン接種を控える。緊急事態宣言が解ける予定の七日に店を開けられなければ、医療費を払うめどが立たない。店はホームページなどで支援金を募っている。

 県動物愛護センターによると、二〇一七年から県内の犬・猫の殺処分数は「ゼロ」。谷村英俊センター長は「子猫が生まれる時期を控え危惧はあるが、殺処分を出さないよう最大限努力する」と話している。

 (波多野智月)

この記事を印刷する

Let's block ads! (Why?)



"保護" - Google ニュース
April 30, 2020 at 03:11AM
https://ift.tt/3cXj0cn

保護された犬や猫、窮地 譲渡会中止で引き取り手減少 - 中日新聞
"保護" - Google ニュース
https://ift.tt/2SPsJJn
Shoes Man Tutorial
Pos News Update
Meme Update
Korean Entertainment News
Japan News Update

Bagikan Berita Ini

0 Response to "保護された犬や猫、窮地 譲渡会中止で引き取り手減少 - 中日新聞"

Post a Comment

Powered by Blogger.