今週の本棚：磯田道史・評 『椿井文書 日本最大級の偽文書』＝馬部隆弘・著 - 毎日新聞

　◆『椿井文書（つばいもんじょ）日本最大級の偽文書（ぎもんじょ）』

　（中公新書・９９０円）

　本書は「日本最大級の偽文書」の物語である。日本最大級とは「その被害規模と根深さが」という意味。偽物にも比較的「無害な」ものと有害なものがある。例えば「東日流外（つがるそと）三郡誌」や「竹内文献」は偽作と本書はいうが、これら近現代にひろまった「超古代史」モノは実害が少ない。歴史学者もちゃんと「作品だ」とわかっていて相手にせず、行政も教育や観光誘致に利用しないからである。しかし、江戸時代に創作された古文書（偽文書）は厄介である。

　江戸後期から幕末にかけて、歴史ファンが偽系図師としても活躍し、武将の偽書状も大量に作った。日本中で古文書調査をした経験では、滋賀と山梨で、偽文書を多くみた。

Let's block ads! (Why?)

"文書" - Google ニュース
April 25, 2020 at 12:01AM
https://ift.tt/2Y9ifcd

今週の本棚：磯田道史・評 『椿井文書 日本最大級の偽文書』＝馬部隆弘・著 - 毎日新聞
"文書" - Google ニュース
https://ift.tt/38AepLw
Shoes Man Tutorial
Pos News Update
Meme Update
Korean Entertainment News
Japan News Update

Bagikan Berita Ini