新型コロナウイルスの感染拡大で、捨て猫を保護する団体も苦境に立っています。多頭飼育崩壊の通報が相次ぐ一方、活動費をねん出する猫カフェの売り上げが激減しているためです。逆境の中でも保護活動を続けようと新たな取り組みも始まっています。
札幌で238匹で多頭飼育崩壊 感染拡大で猫カフェの売り上げも激減
札幌市内の保護団体「ねこたまご」。保護猫が通常より20～30匹多い75匹と急増。3月に札幌で発生した238匹の多頭飼育崩壊が影響しています。猫の医療費などは経営する猫カフェの売り上げをあてていますが新型コロナウイルスの影響で客が激減。さらに感染対策で1時間に1組だけの予約制にせざるを得ず、収入も激減しています。「猫カフェなので窓を開けっぱなしにして換気できない」「今までの売り上げの半分以下で本当に苦しいです」（ねこたまご 後藤志帆代表）
猫の緊急譲渡会 ここにも新型コロナの影響が
ねこたまごでは緊急譲渡会を開きました。しかし、会場にはひと家族だけ。感染対策のため面談を1時間に1組に制限したためです。このため猫15匹に対して7組しか面談できませんでした。「もどかしいです。本当はたくさんきていただいてご縁をつなげたいが仕方がないです」（ねこたまご 後藤志帆代表）
保護猫の通報も増加傾向 新たな取り組みも
別の保護団体「ツキネコ北海道」でも保護猫が急増。新型コロナによる外出自粛で、家で過ごす人が増えたため近所の多頭飼育崩壊に気づく人が増えたと分析しています。そんななか新たに始めたのが猫のライブ配信。視聴者は寄付金、いわゆる投げ銭ができます。「きょうは過去最高新記録で1万1000円いただきました。猫たちの医療費にぜひにとか、応援ですね」（ツキネコ北海道 吉井美穂子代表）
ネット通販、オンライン譲渡会 インターネットが結ぶ善意
巣ごもり需要を見込んでネット通販のサイトもリニューアル。ネコ柄のマスクなどのオリジナルグッズなどを販売すると売り上げは10倍以上も増加しました。さらに、オンラインによる譲渡会も開催。ネット上で公開している動画から猫を選びオンライン面談を受けます。3密を避けて大勢の人に猫を見てもらえます。「実際に会うのが一番いいと思うがコロナの関係もあるので、今終わって考えると会う楽しさもあるのでよかったです」（オンライン譲渡会に参加した人）「ネットだとすぐにコメントもきてすごい手ごたえがありました」（ツキネコ北海道 吉井美穂子代表）コロナ禍で厳しい運営が続く保護猫の活動ですが、ネットを活用しながら新たな活路も見出し始めています。
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August 08, 2020 at 07:03AM
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救え小さな命 苦境の「保護猫」 新型コロナで猫カフェ売上激減 保護活動続けるための新たな挑戦【＃コロナとどう暮らす】（STVニュース北海道） - Yahoo!ニュース
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