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料理人であり漁師でもある大将が一皿ずつリクエストを聞きながら作る 小料理屋 八福(阿南市) startt|徳島の話題 ... - 徳島新聞

 夏になると大勢の海水浴客で賑わう阿南市・北の脇海岸。その駐車場の向かい、プレハブ小屋に紺色の暖簾がはためく。カウンター4席の小さな店ながら、美食を目当てに関東から足を運ぶファンもいる隠れ家だ。決まったメニューはなく「今日はこんな魚がありますとお伝えして、どんなものが食べたいか聞きながら作っていくスタイルです」と店主の中本哲慈さん(39・阿南市出身)。割烹料理人であり中林漁協組合に所属する漁師でもある。自分の船で沖へ出て旬の魚を釣り、お客のリクエストを叶えていく。

 子どもの頃から釣り三昧。「祖父が釣り好きで、よく一緒に釣れて行ってもらったんです。暇さえあれば釣りしてました」と懐かしむ。漁師への憧れがあったが中学卒業後は、日本料理の世界へ。徳島の料亭↗を皮切りに、京都祇園の料理旅館や名古屋のホテル、東京表参道の割烹料理店など18年間料理人として腕を磨いた。漁業に関わるようになったのは帰郷した33歳頃から。3年前からは中林漁協組合員として、伊島周辺での漁に精を出す。水揚げした魚だけでなく、惣菜製造業の資格を取り魚の味噌漬けなど加工品も販売するようになった。

 八福を立ち上げたのは2021年12月。中林漁港とは目と鼻の先にあり、漁から戻れば数分で厨房に立てる。「300人の宴会料理をしていた時代もありますが、こうやって目の前のお客さんと会話しながら料理できるのが嬉しいです」。予算にあわせ、中本さんが釣った魚や近隣の漁港で水揚げされた魚を料理していく。「コリコリした食感が好きなお客さんには釣ったばかりの鮮度がいい魚を、しっとりしているのが好きな方には真空にして熟成させたものを。前もって好みがわかっていれば、そういう準備もできます。こんなところまで来ていただくので、好きなものを食べてもらいたいんです」と真摯に話す。太刀魚の焼き霜、鯛の松皮造り、ブリのしゃぶしゃぶ、フグ鍋…レパートリーは数知れず、鯵のサンドイッチのような即興で作ったものもたびたび登場。そのライブ感が好評だ。

 昼は日替ランチ(1100円/要予約)を提供しており、メインの一皿と刺し身、小鉢2種、ご飯、汁物がセットに。取材日には、ふぐのタタキ、鯛のあら炊き、阿波尾鶏の煮物、鯛の潮汁などに舌鼓を打った。地産地消をモットーにし、徳島産はも指定料理店や県のジビエ料理店にも認定されている八福。料理や要望に合わせて仕入れる日本酒とのペアリングもお楽しみに。昼夜ともに事前予約制。

小料理屋 八福(はちふく)[予約制]
徳島県阿南市中林町大切102-6
080-5312-6533
時間は予約時に相談

駐車場:あり
多機能トイレ:なし
Wi-Fi:なし
完全個室:なし
座敷席:なし
開店:2021年

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