長良川の天然鮎の味に魅せられた料理人の櫻井誠さん(56)=岐阜市鏡島=が、専用のキッチンカーを完成させ、笠松町で27日、お披露目した。車は「カワセミキッチン」と名付け、各地へ出向いて清流長良川の鮎の塩焼きや創作料理を提供していく。
櫻井さんは同市内のホテルの洋食部門でシェフを務めた後、柳ケ瀬や長良川沿いの同市西中島でフランス料理などの店を営んできた。たまたま客で訪れた漁師の服部修さん(72)=同市=からもらった天然鮎を食べて、素材としての魅力に取りつかれた。「自然そのものの味がした」
コロナ禍で店は閉めたが、「天然鮎をもっと若い子たちにも食べてもらいたい」と思い立つ。クラウドファンディングで資金を募ったほか、「熱意に打たれた」という元常連客の岐阜大名誉教授の箕浦秀樹さん(78)=同町=らの協力を得て、計約180万円でキッチンカーを完成させた。
軽トラックの荷台に調理場になるコンテナを載せ、魚焼き器や冷蔵庫を積み込んだ。「子ども食堂で食育に役立ててもらったり、大学で学生に作り方を教えたり、いろいろな使い方ができる」と櫻井さん。
初日は塩焼き(800円)や漁師直伝の「赤煮」(1300円)などの定番のほか、焼いた身を入れてペペロンチーノ風に仕上げたパスタ(800円)、鮎でだしを取った冷製ポタージュスープ(500円)、天むす(500円)、押しずし(900円)と豊富なメニューを用意。支援者らがさっそく買い求めていた。
櫻井さんは「世界農業遺産『清流長良川の鮎』のおいしさを知ってもらい、食べる人を増やしていきたい」と意気込んでいる。
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