公園の芝生にテントを張って遊ぶ親子連れ=中央区の晴海臨海公園で |
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緊急事態宣言で、子育て世代はどんな影響を受けるのか。子どもを預かる施設の対応はさまざま。八日、都内各所で様子を取材した。
午前八時、西東京市。民間学童施設「common」に、市内の会社員中田朋子さん(48)が宣言前の七日朝と同様、小学一年の長男(6つ)を送り届けると、施設長の山下純平さん(38)らが笑顔で迎え入れた。三月から在宅勤務の中田さん。テレビ会議などに追われ、「忙しさは会社にいるときと変わらない」。
夫は出勤し、一人で長男をみながらの作業は思うように進まなかった。市立の学童に預けることも検討したが、休校のため入学式しか出ていない長男が集団生活になじめるか不安で、少人数の民間を選んだ。宣言後も受け入れを続けており、「感謝しかない」と話した。
午前八時半、葛飾区の「渋江学童保育クラブ」。宣言を受け、急きょ在宅勤務に切り替わり、子どもと過ごすことになった保護者から欠席の電話が相次いだ。指導員の浦田美保さん(31)は、以前は「三密」状態だった教室を見回しながら「全然違う光景」とぽつり。登録する児童は六十一人。うち欠席の連絡は午前九時までに三十件を超えた。
午前十一時、中央区の晴海臨海公園は汗ばむほどの陽気だった。近所に住む男性会社員(44)は、東京湾を臨む芝生のスペースにテントを張り、五歳と三歳の二人の息子を遊ばせていた。
兄弟を預けていた保育園は八日から休園となり、テレワークとなった男性が、地方から駆け付けた母親の協力を得ながら面倒を見ることに。共働きの妻は出社を続ける。「(休園が続く)あと一カ月、どう過ごせばいいのか」。駆け回る兄弟を眺めながら、男性は心配そうに語った。
正午、江戸川区。通常営業を中止した居酒屋「ルーチェ」が販売する「こども弁当」は、利益度外視の二百五十円。店長の佐々木瞭さん(40)が「こういうときに飲食店ができることは何か」を考えて販売を始めた。在宅勤務が続く常連客の会社員吉田信人さん(45)は小学生の娘の分も購入。「ありがたいサービス。お店で飲める日が早く来てほしい」
午後一時、世田谷区。フリーランスカメラマン井沢一憲さん(44)は、自宅の居間で長女仁美さん(7つ)と弟の悠君(6つ)に勉強を教えていた。都内では受け入れを続ける公立の学童施設も多いが、世田谷区は六日、親が「医療従事者や社会機能の維持に必要」な職業に就いている場合などを除き、原則休止に。
井沢さんは受け入れを認めてもらえず、会社勤めの妻と手分けして二人をみている。「仕方ない面もあるが、職業の線引きが曖昧だ」と不満を漏らした。
午後三時、八王子市。小学生になったばかりのマダワラ咲希奈さん(6つ)は、自宅の周辺を元気に走り回っていた。小学校は休校で、学童からも縮小の連絡が七日入った。色遊び、宿題、料理…。時間を持て余した咲希奈さんのため、母真由子さん(36)が急ごしらえで“時間割”を編成。「そうしないと、一日中テレビになってしまうから」
「友達に会いたいな」と咲希奈さん。「入学式はやったから、少しは小学生気分もあるみたいだけど…」。事情をよくのみ込めていない娘を見つめながら、真由子さんがつぶやいた。
民間学童施設「common」で、施設長の山下純平さん(右)とカードゲームで遊ぶ子ども=西東京市で |
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April 10, 2020 at 05:08AM
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コロナ緊急事態>「あと1カ月どうすれば」 保護者ら対応手探り:東京(TOKYO Web) - 東京新聞
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