エイブリックは、スマートフォンやウエアラブル機器などの安全性を高められるLiイオン2次電池用保護IC「S-82D1Aシリーズ」を発売した(ニュースリリース)。1セルのLiイオン2次電池、もしくはLiポリマー2次電池を使った電池パックに向ける。従来品に比べて、3つの改良を加えることで安全性を高めた。1つ目は、過充電保護機能と過放電保護機能、過電流保護機能に加えて、温度保護機能を搭載したこと。2つ目は、外部信号を用いて電池バックの充放電禁止を可能にする充放電制御機能を用意したこと。3つ目は、過充電検出電圧の誤差を±15mVに抑えたことである。同社によると、「Liイオン2次電池は、充電中や放電中の異常によって発生した温度上昇を放置しておくと、最悪の場合、発火のリスクが生じる。新製品を使えば、発火リクスを回避できる」という。
温度保護機能は、1個のNTCサーミスターを外付けして利用する。高温側と低温側それぞれ2つの温度を監視できる。具体的には、高温充放電禁止温度と高温充電禁止温度、低温充電禁止温度、低温充放電禁止温度である。高温充放電禁止温度と高温充電禁止温度は+40〜+85℃の範囲において1℃ステップで、低温充電禁止温度と低温充放電禁止温度は−40〜+10℃の範囲において1℃ステップでユーザーが設定できる。温度測定の誤差は±3℃である。NTCサーミスターには、100kΩ品と10kΩ品が使える。同社によると「10kΩ品が使えるのは当社の製品だけ。100kΩ品を使う場合に比べて、雑音に強く、消費電流が少ない温度監視機能を実現できるため、電池保護回路の設計自由度が格段に高まる」という。
過充電の検出電圧は3.500〜4.600Vの範囲において5mVステップで設定できる。検出誤差は±15mV。過放電の検出電圧は2.000〜3.000Vの範囲において10mVステップで設定可能で、検出誤差は±50mV。放電時の過電流検出電圧は2つ設定可能である。1つは、0.003〜0.100Vの範囲において0.5mVステップで設定できる。検出誤差は±1.5mV。もう1つは0.010〜0.100Vの範囲において1mVステップで設定できる。検出誤差は±3mV。負荷短絡の検出電圧は0.020〜0.100Vの範囲において1mVステップで設定可能。検出誤差は±5mV。充電時の過電流検出電圧は−0.100〜−0.003Vの範囲において0.5mVステップで設定できる。検出誤差は±1.5mVである。
最大定格電圧は+28V。動作時の消費電流は5μA(最大値)で、パワーダウン時は0.1μA(最大値)といずれも少ない。パッケージは、実装面積が1.6mm×1.6mmの8端子HSNT。動作温度範囲は−40〜+85℃。すでに販売を始めている。価格は明らかにしていない。
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July 28, 2020 at 09:14AM
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