約3カ月間、千葉県佐倉市の京成本線線路上の崖の上にすみ着いたことから「ポニョ」と呼ばれ、11日に保護された子ヤギが、同市の公共施設「佐倉草ぶえの丘」に、一時的に貸し出される話し合いが進んでいることが15日、分かった。

飼い主の志々目(ししめ)邦治さん(63)によると、同市から「ポニョをしばらく貸してくれないか」と依頼があったという。志々目さんは「市にもお世話になりましたからね。すぐにポニョちゃんが帰ってこないのは寂しいけど、皆さんが喜んでくれるのなら」とすでに同意している。「草ぶえの丘」は農業体験や動物と触れ合える施設で、「ふれあい動物園」もある。「ポニョ」は一時的に預けられているヤギ牧場から今月末、施設に移され、来月からお披露目される予定。

志々目さんは現在のポニョの様子を「他のヤギたちによそ者とみられて孤立気味だけど、少しずつ集団生活に慣れるのでは」と話した。【近藤由美子】