日米核協議を読み込む④
「興味深いのは、外務省幹部たちが沖縄返還交渉を自分たちにさせてくれと佐藤栄作首相に相談に行った頃の文書ですね」
7月初め、東京へ出張中の中島琢磨・九州大准教授(43)に、外務省が開示した1960年代後半の日米関係の秘密文書について聞いた。専門は日本政治外交史。指摘されたのは67年8月14日付の「在沖縄基地とわが国の安全保障(未定稿) 北米局北米課」だ。
拡大する中島琢磨・九州大准教授=7月、東京・築地
同月23日の日米安保高級事務レベル協議(SSC)で日本側の外務次官牛場信彦が返還後の米軍基地のあり方を語るが、この文書はその土台となった。首相の佐藤が率いた沖縄返還交渉の肝だ。
中島氏が注目したのは、この文書ができる6日前に、牛場らが佐藤を官邸に訪ねたこととの関係だ。「佐藤首相は外務省にまだ交渉に入らないよう釘を刺し、『(案は)俺の腹にあり』と腹をポンとたたいたそうです」
拡大する1968年9月の一日内閣(国政に関する公聴会)で岐阜市を訪れ、記者会見する佐藤栄作首相
その話を中島氏が聞いた枝村純郎氏が課長当時の北米課は、それでもこの文書をまとめ、日米協議に臨んだのだった。内容で中島氏が驚いたのは、沖縄返還交渉で最後までもめた米軍基地の核兵器について、撤去する「核抜き」の意思がすでに鮮明だったことだ。
北米課の文書は、そこを「わが国の核政策」から説き起こす。
まず、米国の核は中国やソ連か…
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August 21, 2020 at 02:00PM
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沖縄返還の交渉、攻めた日本 文書から見える鮮明な意思 - 朝日新聞デジタル
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