
大阪・道頓堀で保護された1匹の野良猫が今年、ある女性画家に引き取られた。野良猫は居場所を得たのもつかの間、難病で余命1か月と宣告されてしまう。しかし、インターネットで寄付を募るクラウドファンディング(CF)で治療費が集まり、2か月間の治療の末に回復。飼い主の画家は、猫が苦難を乗り越えるまでを描いた絵本を制作中だ。
「余命1か月です。みとるため、心の準備をしてください」。オスの保護猫「ネル」の飼い主で画家の青江鞠さん(59)(大阪市住吉区)は今年5月、獣医師からそう宣告された。保護猫施設「キャッツウェルケア」(同市西区)からネルを引き取って、わずか4か月だった。
ネルは生後間もない昨年8月、大阪・ミナミの道頓堀の雑居ビルで、施設のスタッフに保護された。青江さんは今年1月、友人の勧めで施設を訪れ、ネルと、仲が良かったオスの「クゥ」の2匹を引き取った。
ネルは極度に人を怖がり、青江さんが触ることができたのは飼い始めて2か月後。餌を与えて様子をみているうちに、少しずつなついたが、5月頃に急に餌を食べなくなり、押し入れに閉じこもるようになった。
動物病院に診てもらったところ、難病の猫伝染性腹膜炎とわかった。腹膜に炎症が起きて食欲がなくなり、治療しなければ多くの場合死ぬ。治療薬は国内では未承認で、100万円以上の治療費がかかる。獣医師からあきらめるように言われ、「苦しんで息を引き取る姿を見たくない」と、施設に引き取ってもらうことも考えた。
でも、病院から帰宅した時、自分を見上げて鳴くネルをみて、そんな思いは消えた。「この子の居場所はここだけ。私が面倒をみないと」。施設の川越里佳代表と話し合い、CFで治療費を募ることにした。
すると1か月ほどで、のべ200人から約100万円が寄せられた。ネルは注射や投薬など2か月間の治療で、元気を取り戻した。
今ではすっかり青江さんになつくようになったネルに寄せられた善意への感謝を伝えようと、青江さんはネルの命が助かるまでを描いた自費出版の絵本を制作中だ。これからも光り輝いて生きてほしい、との願いを込め、タイトルは「ネルひかる」。来春の出版を目指す。
青江さんは「絵本を通して、保護猫施設が猫の命を救うため果たしている役割を知ってもらえれば」と話している。
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November 24, 2020 at 01:00PM
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難病の保護猫、200人が寄付で救う…回復までを絵本に - 読売新聞
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