プロ野球の「SMBC日本シリーズ2020」が21日から開幕する。セントラル・リーグを制した読売ジャイアンツとパシフィック・リーグ、クライマックスシリーズを勝ち上がった福岡ソフトバンクホークスの顔合わせは、2年連続。巨人は8年ぶり、ソフトバンクは3年連続の日本一を目指す。試合に先立ち、両球団の推定年棒を比較。ともに潤沢な予算を持つクラブであり、時に“金満球団”と揶揄されることもある巨人とソフトバンクの「お金と戦力」を調査した。 (文=REAL SPORTS編集部、写真=KyodoNews)
日本シリーズを戦う両軍を年俸で比較
21日から開幕する「SMBC日本シリーズ2020」は2年連続で読売ジャイアンツと福岡ソフトバンクホークスが対決することになった。昨年、佐々木主浩氏(元横浜ベイスターズ)と並ぶプロ野球史上最高年俸の6億5000万円で契約更改した菅野智之、その菅野に続く5億7000万円の柳田悠岐を擁する両球団は、豊富な資金力を背景に各ポジションに複数選手をそろえている。両球団ともに日本シリーズに連続出場を果たしているだけに戦力はさすがの充実ぶり。総年俸でもソフトバンクがここ数年12球団中トップ。年俸総額60億円超、3年連続日本一のソフトバンクに巨人が続くという「お金」にまつわる状況が実際の順位や結果を反映した傾向にある。 本稿では選手の個性や成績ではなく、両球団の年俸に焦点を当てて両雄を比較調査した。 推定年俸の集計方法は以下の通り。 ・2019年、2020年それぞれ契約更改した際に所属している球団で集計を行う。 例えば2020年巨人で契約更改を行い、シーズン中に他球団に移籍した場合でも巨人所属選手としてカウントを行う。またシーズン中に他球団から巨人に移籍してきた選手は除外。 ・年俸は推定で単位は万円。△は増、▼は減、同額は±。
1億円プレーヤーの多いポジションは?
1986年、ロッテから中日に移籍した落合博満氏が1億円の壁を破ってから34年を経た現在、1億円プレーヤーは珍しい存在ではなくなった。「一流の証しは2億円から」との声もあるが、1軍で試合に出場して球団に貢献した目安として1億円プレーヤーは戦力比較の要素になる。 ■推定年俸額が1億円を超えた選手の人数 ・巨人:13人 平均金額は2億5662万円。 ポジションごとの人数は投手5人、捕手2人、内野手2人、外野手4人。外国人選手は3人。 平均年齢は31.5歳(2020年11月20日時点)。 2019年度と同額の年俸の選手は6人、増額となった選手は5人、2020年度新加入選手は2人。 ・ソフトバンク:19人 平均金額は2億9579万円。 ポジションごとの人数は、投手9人、捕手1人、内野手5人、外野手4人。外国人選手は8人。 平均年齢は32歳2020年11月20日時点)。 2019年度と同額の年俸の選手は7人、増額となった選手は8人、減額となった選手が2人、2020年度新加入選手は2人。 両球団の比較では、やはりソフトバンクに軍配が上がった。中でも投手陣の充実ぶりに目が行く。4年連続日本シリーズ開幕投手を務める千賀滉大は1億6000万円から3億円へジャンプアップしているが、今季は防御率、勝利、奪三振の投手3冠王を達成しており、さらなる増は間違いない。ムーア(3億円)、和田毅(1億円)、バンデンハーグ(3億円)の先発陣、最優秀中継ぎのモイネロ(1億8000万円)、守護神・森唯斗(4億6000万円)ら9人の1億超え投手は故障に苦しみ引退を示唆したサファテ(5億円)を除いておおむね金額に見合った働きぶり。ここに11勝を挙げた石川柊太(4800万円)、シリーズ欠場が決まっている東浜巨(6700万円)がいるわけだから、単なる金満球団で片付けられないソフトバンクの強さの秘密の一端が投手陣に見られる。 年俸1億超え選手の年齢を見ると、どちらも30代が多い。巨人は高卒5年目にして「巨人の四番」に定着した岡本和真を除く12人が30代。24歳の岡本は12球団中でも最年少の1億円プレーヤーだが、ここ10年はほとんどリーグ争いに絡んでいるソフトバンクに20代の1億円プレーヤーが4人いるのは興味深い。
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