庄内で利用されなかった「ボラ」を料理に使う取り組み 鶴岡市｜NHK 山形県のニュース - nhk.or.jp

庄内地方では、これまであまり利用されてこなかった魚の「ボラ」を料理に使おうという取り組みが、鶴岡市のレストランで始まっています。

「ボラ」は、世界各地の暖かい海に生息する魚で、メスの卵巣を塩漬けにし、乾燥させてつくる「からすみ」は高級珍味として知られています。

「ボラ」は庄内地方の海にも生息していますが、食べる習慣がほとんどなかったことから、庄内では、これまであまり利用されてきませんでした。

こうした中、鶴岡市立加茂水族館のレストランでは、須田剛史料理長が去年１０月から庄内産の「ボラ」を使った「からすみ」づくりを進め、先月下旬から販売を始めました。

完成した「からすみ」は、きらびやかな黄金色が特徴で、口に含むと繊細な食感と濃厚な味が楽しめます。

また、レストランでは、ことし春以降、「ボラ」の刺身を提供することも検討していて、須田料理長によりますと、刺身は、臭みがなく、脂が乗っていて、「カンパチ」に似た味や食感が楽しめるということです。

須田料理長は「水がおいしく、自然が豊かな地域なので、からすみをつくるのには最適だと思います。これまで利用されてこなかった魚が普及していくと、よい方向に進むと思う」と話していました。

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