
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、小中学校などの休校を続ける大阪府内の自治体が、教科書の配布に苦慮している。本来、渡すはずだった始業式などが延期となり、学校に取りに来てもらうことも、感染リスクを高める恐れがあるためだ。文部科学省が速やかな配布を求める中、自宅に配送する自治体も出てきた。(浦野親典)
■わくわく感
「子どもたちもようやくスタートラインに立てたのでは。教科書がないと、新学年のわくわく感もない」
21~23日、2~6年生の保護者に教科書を配布した堺市立安井小の藤田明彦校長は、そう話して胸をなで下ろした。
同小では、7日の入学式で新1年生に教科書を配ったが、緊急事態宣言発令後の8日に予定されていた始業式は延期となり、2~6年生には渡せなかった。
当初は15~17日に保護者に取りに来てもらう予定だったが、12日に市教育委員会から見送るよう指示があった。同小は教科書と課題プリントを渡して家庭学習をしてもらう計画だったが、2週間遅れたという。
市教委は、保護者が教科書を取りに来ることで感染リスクが高まると懸念。市内の感染者は1~8日、各日1~4人で推移していたが、9日に8人を記録。11日に11人まで増え、「学校に来てもらえる状況ではない」(市幹部)という慎重論が一気に強まったという。
一方で、教科書配布の遅れも深刻で、市は14日、感染者が急増していなければ21~24日に配布するよう指示した。安井小などでは、保護者同士の接触を減らし、短時間で受け渡しできるよう校舎内を歩く道順を設定。来校する保護者にマスク着用を求めるなどした。
22日にようやく子ども2人の教科書を入手した堺市の30歳代主婦は、「校舎内でほかの保護者とほとんど接触せずに受け取れたのでホッとしたが、もう少し早く対応してほしかった」と話した。
■自宅配送
休校中の生徒・児童の家庭学習について文部科学省は10日、「教科書に基づく家庭学習を課すことが求められる」と各自治体などに通知。入学式や始業式が中止や延期になっても、速やかに渡すよう求め、府内では大阪市が12~14日に配布した。
ただ、慎重なのは堺市だけではない。始業式ができなかった豊中市でも、16日からの1週間で保護者に学校で渡すよう市立小中学校に連絡したが、外出が不安な保護者のことも考え、公費での自宅配送も受け付けることにした。
その後、全国に緊急事態宣言が発令されたため、改めて感染リスクを検討。20日には教科書の手渡しを控え、自宅配送を選ぶよう呼びかけた。配送だと手続きに時間がかかるため、遅ければ30日に到着するケースも出るという。担当者は「この状況で『取りに来てください』とは言えなかった」とつぶやいた。
"保護" - Google ニュース
April 24, 2020 at 01:00PM
https://ift.tt/3bFEvyk
教科書配布にも感染リスク、母親「校舎内で保護者と接触せずホッとした」 - 読売新聞
"保護" - Google ニュース
https://ift.tt/2SPsJJn
Shoes Man Tutorial
Pos News Update
Meme Update
Korean Entertainment News
Japan News Update
Bagikan Berita Ini
0 Response to "教科書配布にも感染リスク、母親「校舎内で保護者と接触せずホッとした」 - 読売新聞"
Post a Comment