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名物のり巻き「キムパ」とワイン 気軽でしゃれた韓国料理店「MUL」 - 朝日新聞デジタル

韓国のり巻き「キムパ」をご存じでしょうか?  酢飯ではなくごはんを使い、野菜や牛肉、たくあんなど数種の具材を巻いた、韓国の家庭料理です。今回訪ねたのは、そんなキムパが名物の韓国料理とナチュラルワインの店「MUL(ムル)」。立春を前に、春の訪れが待ち遠しい季節。恵方巻き代わりにいただいて、福を呼び込みましょう。

暮らすように、小さな旅にでかけるように、自然体の京都を楽しむ。連載「京都ゆるり休日さんぽ」はそんな気持ちで、京都の素敵なスポットをご案内しています。

現地市場のキムパを手本に、多彩な具材のハーモニー

イベント出店で活動していた時からキムパにファンの多い「チャンさん」こと大塚綾乃さん(右)と、刺し身にするタイをさばくスタッフの外川彰展さん(左)。現在外川さんをシェフに迎えた新店も準備中だそう
イベント出店で活動していた時からキムパにファンの多い「チャンさん」こと大塚綾乃さん(右)と、刺し身にするタイをさばくスタッフの外川彰展さん(左)。現在外川さんをシェフに迎えた新店も準備中だそう

ガラス張りの外観が心地よい「MUL」は、カフェのような、さくっと立ち飲みできるバルのような、オープンな雰囲気の韓国料理店。看板メニューのキムパを中心に、オーガニックの素材を使った韓国一品料理とナチュラルワインを提供しています。

韓国料理とナチュラルワインというユニークな組み合わせ。ワインはグラスで赤白3種類ほどを常備するほか、時々でおすすめが入荷する
韓国料理とナチュラルワインというユニークな組み合わせ。ワインはグラスで赤白3種類ほどを常備するほか、時々でおすすめが入荷する

「チャンさん」の愛称で親しまれる大塚綾乃さんは、自身のルーツである韓国に何度も足を運び、イベントなどで自分流の韓国料理を発信してきた作り手。中でも、市場で食べたオモニ(お母さん)の味に感動して工夫を重ねたキムパが評判を呼び、「MUL」を構想中だったオーナー・齋藤浩文さんから声をかけられました。

ファンの多い「チャンの野菜キムパ」(4切れ600円、以下税込み)。牛肉入りの「プルコギキムパ」も。土日のみでキムパランチもあり。持ち帰り可
ファンの多い「チャンの野菜キムパ」(4切れ600円、以下税込み)。牛肉入りの「プルコギキムパ」も。土日のみでキムパランチもあり。持ち帰り可

8種類の具材が入る「チャンの野菜キムパ」は、キュウリ、ニンジン、ゴボウの甘辛煮などの定番の具材に加え、じゅわっとだしがしみ込んだ韓国おでん、酸味と食感がアクセントのたくあんが味の決め手。一つひとつ異なる風味や食感に調理しているため、一緒に食べた時に甘みや酸味、柔らかさや歯応えが一体となって、豊かなハーモニーを奏でます。刺激や味の濃さが主張する韓国料理ではなく、和食のだしを使うなどのひと工夫で、ナチュラルワインや日本人の舌に合う味付けも人気の理由です。

軽食にも立ち飲みにも、自由に使いやすい場に

もちもちの韓国春雨と甘辛味がクセになる「チャプチェ」(800円)
もちもちの韓国春雨と甘辛味がクセになる「チャプチェ」(800円)

「外と店がひと続きになっていて、散歩中の人やベビーカーでも気軽に立ち寄れる、公園のような場所にしたかったんです」

そう話すオーナーの齋藤さんは、おでんと本格和食の店「御幸町ono(ごこうまち おの)」や、宮川町のノスタルジックな喫茶店「喫茶noho」を手がける、京都の人気店の仕掛け人。土壁や天然石を使った内装、アンティークの家具やうつわのセンスもさることながら、その視点は街とのつながりにも向けられています。

アンティークのテーブルや椅子、照明が落ち着いた雰囲気の2階席
アンティークのテーブルや椅子、照明が落ち着いた雰囲気の2階席
韓国風水餃子(ギョーザ)の「マンドゥ」(650円)はユズこしょうのタレで。作家もののうつわも目を楽しませる
韓国風水餃子(ギョーザ)の「マンドゥ」(650円)はユズこしょうのタレで。作家もののうつわも目を楽しませる

固定席のない1階は、シンボルツリーのような流木のオブジェを中心に、テーブルにも椅子にもなるベンチがしつらえられています。これにより、1杯だけ飲みたい気分の時や、小腹を満たしたいスキマ時間にも気軽に立ち寄れる雰囲気に。チャプチェ、チヂミ、カムジャタンなど日本でもなじみの韓国料理のほか、「天然鯛(タイ)のフェ(韓国風刺し身)」、韓国風水餃子(ギョーザ)の「マンドゥ」など通好みの一品まで幅広くそろい、自由なスタイルと目的でお酒と料理を楽しむことができます。

錦市場にも近い麸屋町通(ふやちょうどおり)に面した店は、街歩きの合間に立ち寄るのに最適
錦市場にも近い麸屋町通(ふやちょうどおり)に面した店は、街歩きの合間に立ち寄るのに最適

キムパは、ごはんとおかずを一つにまとめ、お弁当のように持ち出せる韓国のおにぎりのような存在。さまざまなニーズにマッチし、ランチにも軽食にも、お酒のアテにも締めにもなります。その懐の深さは「MUL」のスタイルそのもの。街歩きの合間に、寄り道したい日に、オープンで居心地のよい韓国料理店で口福なひと時を過ごしてみてください。

■ MUL https://www.instagram.com/mul_kyoto

フォトギャラリー(クリックすると、写真が次々とご覧いただけます)

BOOK

名物のり巻き「キムパ」とワイン 気軽でしゃれた韓国料理店「MUL」

京都のいいとこ。

大橋知沙さんの著書「京都のいいとこ。」(朝日新聞出版)が2019年6月7日に出版されました。&Travelの人気連載「京都ゆるり休日さんぽ」で2016年11月~2019年4月まで掲載した記事の中から厳選、加筆修正、新たに取材した京都のスポット90軒を紹介しています。エリア別に記事を再編して、わかりやすい地図も付いています。この本が京都への旅の一助になれば幸いです。1320円(税込み)。

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