子どもは、子ども同士の関わりの中で成長します。とはいえ、子どもたちだけで遊ばせておくのも心配。そんなとき、どうやって子どもの「友だち関係」を、家庭では見守ったらよいでしょうか。東京都立大学人文社会学部准教授の酒井厚先生に伺いました。
子どもは、子ども同士で人間関係を学ぶ
子どもは、子どもたち同士でかかわり合う中で、一生懸命考えながら人間関係について学んでいきます。小学校低学年であれば、いろいろ聞いても答えてくれるかもしれません。でも、高学年にもなると、友だちと秘密にしていることもあるだろうし、大人が聞いているところでは話しづらいことも増えていくでしょう。 また、中学生はアイデンティティーを模索し始める時期であり、友だちと話す中で、自分がいったい何を目指すのか、自分はどういう人なのかを考えるようになります。趣味や目標、将来の夢など、保護者には恥ずかしくて言えないことも、友だちだから話せることもあるでしょう。
子どもの友だち関係を、コミュニケーションの中から把握する
まずは大人が子どもを信じて、子ども同士の世界を確保してあげましょう。ただ、なにもかも手放しで自由にさせているのでは、保護者の目が届かないところで、子どもがトラブルに巻き込まれることが心配になるかもしれません。そんなトラブルに巻き込まれないために、またもし巻き込まれたとしても保護者がなるべく早く察知できるために、子どもがいつでも相談できる相手として保護者との間に信頼関係が成り立っていることが大切です。 そのためにも、普段のコミュニケーションの中で、子どもがどんなことに関心を向けているかばかりでなく、友だち関係がどうなっているか、また悩んでいる様子はないかなど、親は把握している必要があります。 友だち関係を把握するといっても、根掘り葉掘り聞くわけではありません。たとえば、会話にしょっちゅう登場する友だちの名前が最近変わったな、と気づくというようなことです。事細かにわからなくても、友だちの名前を憶えておくことで、そうした変化には気づくことができるはずです。また、子どもと連絡を取っている時間はだいたい何時ごろなのか、一緒にどんなことをしているのかについて、普段の会話の中で興味を持って聞いてみて、“ゆるく”把握する意識が大切になるでしょう。
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August 22, 2020 at 09:23AM
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子どもの友だち関係について、保護者が押さえておくべきポイントとは?(ベネッセ 教育情報サイト) - Yahoo!ニュース
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