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オロチの爪で韓国料理の素 - 読売新聞オンライン

 雲南市で暮らす韓国・ソウル市出身の李在鎭(イ・ジェジン)さん(47)が、地元産の唐辛子「オロチの爪」を使った韓国料理「タッカルビ」の もと の販売を始めた。日本人との結婚を機に、国際交流員として訪れた雲南市でオロチの爪を知り、「地元住民らに『本場の味』を知ってもらいたい」と開発した。市内で運営する古民家カフェ「多文化交流カフェSoban」のサイトなどで購入できる。(玉田響子)

 タッカルビは、コチュジャンなどを混ぜたタレに漬けた鶏肉と野菜をいためた韓国料理。商品名は「本タッカルビの素」で、辛さが異なる3種類(2人前、税込み680~880円)がある。

 李さんは韓国で知り合った日本人女性との結婚を機に、2012年に市の国際交流員として来日。市内の小学校などで韓国文化を伝えたり、韓国語の通訳を担ったりする中で、地元商工会がオロチの爪の商品開発に取り組んでいることを知り、本格的に準備を始めた。

 「他の唐辛子に比べてマイルドな辛さで風味があり、他の食材との調和もよい。これをタッカルビに取り入れれば、食を通して、地元住民らと交流できる」

 李さんは、13年にタッカルビの発祥の地とされる韓国・春川市を訪れ、現地の店で本場の調理法を手ほどきしてもらった。その後も本場の素材を取り寄せるなどして理想の味を追求し続け、17年にレシピを完成させたという。

 だがその直後に国際交流員としての任期を終え、「せっかく出会えた地元住民らとのご縁を大切にしたい」と市に残ることを決意。「誰もが気軽に集まれる場所を」と考え、地元住民の協力もあって19年に古民家カフェをオープンした。

 オロチの爪を使ったタッカルビは、当初からの看板メニューに。地元住民に提供したところ、「これは雲南市の定番料理になる」「すごくおいしいから友達に教えたい」と好評だったという。

 コロナ禍で住民らが集まれなくなり、「家庭で手軽に本場の味を楽しんでもらおう」とオンライン販売を決めた。李さんは「コクが深いのが特徴。一度はまったら抜け出せないですよ」と自信をのぞかせ、「商品を通じて多文化共生に興味をもってほしい」と話す。

 本タッカルビの素は、雲南市内のスーパーなどのほか、カフェのサイト(https://peraichi.com/landing_pages/view/zycvv)で購入できる。

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