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「料理研究家はクソみたいなギャラでやっている」人気インフルエンサーは、なぜいま声をあげるのか - 文春オンライン

「料理のおにいさん」として大人気の料理研究家、リュウジさん。Twitterで発信する短文で簡単な料理「バズレシピ」を生み出し、週6日更新のYouTubeチャンネルは現在、登録者数300万人に迫る。

 そんなリュウジさんが今戦っているのは、「料理研究家」の地位向上。ビジネスマンとして業界を先導するリュウジさんの別の顔をお伝えする。

「大根の唐揚げ」がバズり、フォロワーが3000人に

――2017年まではサラリーマンだったそうですが、5年後の今は超人気料理研究家兼YouTuberです。この未来を予想していましたか。

リュウジ 最初は宝くじに当たったようなもんなんです。それまでは高齢者施設のコンシェルジュをしていて、年収300万のサラリーマンでした。

バズレシピのリュウジさん

――具体的にどんな「宝くじ」に当たったのでしょう。

リュウジ 施設で振る舞った「大根の唐揚げ」のレシピをツイートしたら、たまたまバズったんです。100人だったフォロワーが一気に3000人になりました。野心も何もなくつぶやいたので、商売になるとはこれぽっちも思ってなくて。

リュウジさんのTwitterより

人間は本当にヤバいときは裸足で逃げる

――さらにその前は、ゲーマーで引きこもりの時期もあったそうですね。

リュウジ 中学からオンラインゲームに狂い出して、高校は1年で退学しました。引きこもり時代には家が全焼して、九死に一生を得たこともあります。

――火事のとき、ご自宅にいらしたんですか。

リュウジ 家で寝てました。起きたらすでに周りはオレンジ色で、「あっ、これ死ぬな」と思いました。

――そんなに火が迫ってきてたんですね。

リュウジ 運良く自分の部屋にベランダがあって外に出られたので、マンションの部屋と部屋の間にある「緊急時にはこの壁を突きやぶって隣りへお逃げ下さい」って壁をバーンってぶち破って逃げました。

――あの壁を破ったことのある人にはじめて会いました。

リュウジ すぐ破れましたよ。人間って、本当にヤバいときは裸足で逃げるんだなってことも知りました。

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