本格中華料理店「ギラギラ中華」おすすめ3選
中華料理と日本の美味が融合し、地域に根付いた中華料理店、いわゆる「町中華」がここ数年人気だが、その真逆に位置する「中国人が中国のお客さん向けにマジな中華を提供しているお店」が秘かに都内に増殖中。各地でオープンしている。
先日、TBS系の人気番組「マツコの知らない世界」でも紹介されマツコ・デラックスが驚愕したことでも知られる、本格すぎる中華料理店とはどんな店なのか…
基本的に「メニューが読めない」ことが多い。
これは不親切でもなんでもない。料理写真が掲載されているだけ親切と思うべきで、この世には、日本人の常識にとらわれないまだまだ知らないことがたくさん存在することを改めて教えてくれる。
また店内には日本人スタッフもほとんど見当たらず中国人ばかり。店員も少しだけ日本語を話せるようだが、注文してもこっちの意思が正確に伝わっているかどうか分からない。そんなフワッとしたオーダーが見えないスパイスとなって胃と心を刺激する。
さらに、もう一つ。
「店内がギラギラしている」。
とにかくド派手なネオンや刺激的なインテリアが目に飛び込む。映画「サタデー・ナイト・フィーバー」か人気ゲーム「龍が如く」の世界のようでもある。
これらが筆者が思うギラギラ中華の魅力なのだが、一体なぜこんなド派手な色彩と中国ならではの様式が日本でブームになっているのか?
その根源は中国のZ世代でトレンドになっている「国潮(グオチャオ)」にあるといわれている。国潮とは、国風潮流(中華風トレンド)という言葉の略で中国文化を再評価し、自国の伝統的な要素を取り入れる風潮のこと。
中国を代表する老舗スポーツブランド「李寧(LI-NING)リーニン」が漢字プリントの斬新な衣装を始め、中国テイストのアイテムを数多く発表。以来、コスメやデジタル製品まで中国伝統のモチーフを商品に取り入れ、一躍「国潮」が世界へ。その勢いが今、日本にも波及しているといわれているのだ。
現在、日本に流入した、読めないメニュー、馴染みのない食材、飛び交う中国語…それらで彩られているお店を我々はギラギラ中華と名付け、非日常とプチ中国旅行を味わえるスポットとしておすすめのお店を紹介したい。
1.“歌舞伎町のギラギラ天国”【譚鴨血(タンヤーシェー)東京店】
日本初上陸!中国で有名な開運火鍋を味わえる新宿歌舞伎町のギラギラ中華店。おすすめはスパイスたっぷりの旨辛の薬膳スープで新鮮なお肉、ホルモン、野菜を堪能できる知られざる名店。
辛い物好き、ホルモン好きにおすすめの店だ。
https://tabelog.com/tokyo/A1304/A130401/13249369/
2.“麻と辣でラムを食え”【破店(ぼろてん)】
池袋駅から徒歩3分。レトロポップをイメージした店内は若いカップルや女子グループに人気。店内では毎日、中国人歌手によるライブショーを楽しめる。
本場の火鍋を始め、おすすめはラムのスペアリブ焼き!さらに、ピリ辛アサリスープ「甜麻肥蛤」など、日本では馴染みのない斬新な味付けで極上のギラギラを体感できる。ちなみに店名の正式な読み方は「ぼろてん」だがオーナーさん曰く「ハテンでもイイですよ」とのこと。
https://tabelog.com/tokyo/A1305/A130501/13269894/
3.“異世界すぎてファンキー”【撒椒小酒館(サンショウコサケカン)大久保店】
今年2月にオープンした大久保のギラギラ店はまさに国潮!中国で定番となっているユースカルチャーがそのまま内装やインテリアに反映されている。
オススメは魚料理。ナマズの紙包み四川風焼魚やザリガニ料理、カエル料理なども美味。さらに、ここは昼のランチもおすすめ!880円で「白身魚の高菜煮込み」や定番の「麻婆豆腐」も楽しめるので、初心者はランチから体験するのも◎!ライス、前菜、味付け玉子などが食べ放題で、注文はタブレットなのも使いやすい。
https://tabelog.com/tokyo/A1304/A130404/13268848/
中国のトレンド「国潮」に彩られた空間で中国の方たちと肩を並べて中国とほぼ同じ味付けの逸品を味わう、まさに非日常で異空間。コロナ禍でなまった心と身体に強い刺激が欲しいなら、ギラギラ中華を訪れてみるのもいいだろう。日本にいながら気軽に異国感を味わえるはずだ。想像通りの味の料理が食べられるかどうかはあなたの考え方次第、だが。
文/太田ポーシャ
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