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アジ料理で「味」な町に 9事業者が"絶品"オリジナル料理を開発中 - 毎日新聞

得意の調理法でアジ料理を試作した飲食店主ら。更に改良を重ね、2023年3月から各店舗で提供するという=南房総市で2022年11月2日午後3時46分、岩崎信道撮影 拡大
得意の調理法でアジ料理を試作した飲食店主ら。更に改良を重ね、2023年3月から各店舗で提供するという=南房総市で2022年11月2日午後3時46分、岩崎信道撮影

 千葉県南房総市でアジを使ったご当地グルメの開発が進められている。市内の旅館やすし店、とんかつ屋など9事業者がそれぞれ得意の調理法を生かした試作品を完成させた。値段や料理のネーミングなどを検討後、2023年3月には各店がメニューに載せる予定で、アジ料理で“味”な町を目指す。【岩崎信道】

 海と山の幸に恵まれた南房総市だが、地元ならではの料理がないのが悩みだ。このため、市観光協会と地元商工会などは新たなグルメの開発を目指し、9月から市内の飲食店経営者らと検討を重ねてきた。この結果、アジを共通食材に、各店がオリジナル料理を提供していくことを決めた。

 アジを選んだのには理由がある。今回のプロジェクトを支援する旅行情報誌「じゃらん」が昨年実施した南房総市のグルメ満足度調査で、刺し身や房州エビ、海鮮丼などとともに上位に入ったのがアジフライだったのだ。全国でアジフライブームが広がっていることや、年間を通して入手しやすい大衆魚であることもあり、メイン食材に決めたという。

 11月2日には市内のホテルで試食会を開催。地元商工会などから約30人が出席し、9事業者それぞれが趣向を凝らした試作料理を味わった。とんかつ屋「みやはん」(同市千倉町平磯)は、アワビの肝を使ったしょうゆソースや落花生のみそソースなどをつけて食べるアジフライ付きの定食「南房総真鰺発見膳」を披露。すし店「大徳家」(同町南朝夷)が考案したのはアジ料理のなめろうを煎ったものにひじきを加えたいなりずしで、海の香りがたっぷりだ。

 旅館「銀鱗荘ことぶき」(同町平舘)の「房総ひつまぶし あじ×アジ×鯵」は、骨せんべいやなめろう、たたきなどアジ尽くしの定食となっている。販売予定価格は大徳家のいなりずしが180円で、他店も1500~2420円と手ごろな値段に設定している。

 試食会参加者を対象としたアンケートの反応は、「絶品だった」「アイデアがよい」などおおむね好評だった。他店の試作品を食べた事業者からは「うちの料理はまだまだ。もっと工夫しなければ」などと自省の声も。参加事業者はアンケートも参考しながら試作品に改良を加え、来年3月から客への提供を始める。

 市観光協会は「入る店によって違う料理が食べられれば、観光客のリピート率アップにつながる。『アジ料理を食べに南房総へ行こう』というイメージを定着させたい」と期待を膨らませている。

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