
朝鮮出兵のために唐津市鎮西町の名護屋城周辺に陣屋を構えた桃山時代の武将たちの宴をイメージし、佐賀県ゆかりの料理人が腕を振るう「JINYA no UTAGE」が15日に初めて開かれた。玄界灘を望む波戸岬で、県内外から参加した約100人が唐津焼に盛られた創作料理に舌鼓を打った。
長テーブルを半円状に並べ、海に囲まれた芝生広場の立地を生かした。鳥栖市出身で「パスタ・ワールド・チャンピオンシップ」で優勝した弓削啓太さんと、地元のイタリアン、和食の料理人が「浜玉太閤ごぼうのキャラメリゼ」「唐津の海の幸パスタ」など地元食材を生かした10品以上のコースを提供した。
今年唐津市に引っ越したコピーライターの北村朱里さん(44)は「太閤ごぼうの糖度が高く、柔らかいのにびっくりした。ゆっくりと唐津の食や焼き物を楽しめた」と満足そうだった。
波戸岬のキャンプ場を運営する「ヴィレッジインク」などの実行委員会が主催した。市内の会社役員栗原孝太郎さん(41)は「唐津焼に盛ったときの見せ方や、創作料理のバリエーションなどを楽しめた。ロケーションも合わせて面白い取り組み」と話していた。(横田千晶)
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