アルビレックス新潟がJ1でのクラブ記録に並ぶリーグ戦3試合連続無失点を達成した。24日の横浜戦で0-0と引き分けて今季10度目の無失点。J1リーグ戦での3試合連続無失点は16年以来、7年ぶり9度目となった。12月3日のC大阪とのホームでの最終節で、新記録樹立が期待される。

横浜戦は小見、三戸ら期待のアタッカー陣が決定機を逃して無得点に終わったが、優勝を争うチームを相手にも守備は最後まで崩れなかった。GK小島の好守とともに光ったのが右サイドバック藤原の対応力。J1最強クラスのアタッカーである横浜のFWエウベルとの1対1にも粘り強く対応した。

シュートまで持ち込まれたとしても藤原がコースを限定。枠内に飛んでも頼れる守護神の守備範囲に収まった。後半途中からはFW宮市とも相対したが、自慢の運動量は最後まで落ちることなく、そのスピード抜群の日本代表経験者を完璧に抑え込んだ。

Jリーグ公認データ「J STATS」によると、今季の藤原の1試合平均のタックル数はリーグ7位(23日現在)。このデータが示すようにJ1でも屈指の右サイドバックと言えるようになった。ただ、今季は23試合に出場して無得点。J1初ゴールが待たれる。

今季は最終節を残すのみ。9位との勝ち点差は5に開き、残留決定後の目標にしていたひと桁順位はならなかった。それでもモチベーションとなりそうな目標は残っている。藤原らのJ1初得点に加え、4連続試合無失点のクラブJ1新記録となる勝ち点3で来季につなげたい。【石川秀和】

24日横浜戦後半、相手のシュートをセーブする新潟GK小島(中央)
24日横浜戦後半、相手のシュートをセーブする新潟GK小島(中央)