ナス、インゲン、ジャガイモ、ニンジン、タマネギ。たっぷりの野菜と豚肉を豪快に煮込む。仕上げにトマトをつぶして加え、カレー粉と塩で味を調える。あっさりしながらも深みのあるこのスープ、栃木県益子町では「ビルマ汁」と呼ばれている。家庭だけではなく学校給食にも出る名物料理らしい。なぜ、そんな名前がついたのだろう?
町内で「本家」と認められる衣料品店経営の飯塚フミさん(75)を訪ねた。
「まずは食べてみないとね」。前日から用意してくれたというお得意の料理を早速いただいた。
ブツ切りの野菜と豚肉のスープが、益子焼の器に入っている。ピリッとしたカレー味に塩味が加わり、ほのかにカツオだしの風味も感じる。一気に食べ切った。
なぜ、このスープが「ビルマ汁」なのか。
それはアジア太平洋戦争にさかのぼる。フミさんの義父、潤一さん(故人)は、日本が1942年に占領したビルマ(現ミャンマー)に出征した。46年に復員した後、現地で食べた料理の味付けや具材を思い出しながら、妻の故・津祢(つや)子さんとともに家庭料理として再現した。
「現地では肉ではなくウナギやナマズだったそうです。野菜をふんだんに食べられるので夏ばて防止になる。うどんやご飯と一緒に食べるとおいしいですよ」
フミさんは結婚後、潤一さん…
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