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料理の楽しみ、障害者に紹介 車いすのフードコーディネーターたいようさん、佐賀市で教室 - 佐賀新聞

たいようさん(中央)と一緒にショートケーキ作りを楽しむ参加者ら=佐賀市の勧興公民館

たいようさん(右)と一緒にショートケーキ作りを楽しむ参加者=佐賀市の勧興公民館

 先天性の脊椎の障害で車いすで活動するフードコーディネーター、たいようさん(36)の料理教室が4月29日、佐賀市の勧興公民館で開かれた。心や体の困り事がある人ら約20人が参加し、誰もが料理を楽しむための考え方や工夫を教わりながら、ショートケーキ作りに挑戦した。

 たいようさんは脊髄が背骨で覆われない状態になる二分脊椎の影響で、車いすで生活をしている。料理好きで、「料理の鉄人」として知られる仏料理シェフの坂井宏行さんの勧めで、16歳でフードコーディネーターの資格を取得。佐賀、福岡県を中心に、10年前から料理教室を開いている。

 「火が怖いならIHで、包丁が怖いならはさみで」「車いすでは調理台が高くて手元が見えないので、まな板は膝の上に」と助言。「『できない』ことは人に頼んでできれば、『できる』と同じと思っていい」として「ゴールは料理を作ることではなく、食べたいものが食べられること」と説いた。

 料理に興味がある特別支援学校中学部1年の中島心優(みゆ)さん(12)=佐賀市=は「混ぜるのが楽しい」と笑顔。母親の佳菜さん(35)は「やりたい料理ができたことで、他のことにも積極性が出てくれれば」と期待した。教室は佐賀市内の公民館で不定期に開催しており、今回で2回目だった。(古賀真理子)

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