農作物の被害を防ぐために捕獲したイノシシやシカの肉を活用した「ジビエ」料理を普及させようと、適切な食肉加工の知識を身につけた人材を育成する国内初の研修施設が宇佐市で開設されました。
この研修施設は地元の食肉加工会社が今月開設したもので、全国で募った研修生に狩猟で捕獲したイノシシやシカなどの肉、「ジビエ」の解体方法から品質管理まで総合的に学んでもらいます。
運営会社によりますと、農作物への被害を防ぐためイノシシやシカなどの駆除が進められる中、ジビエ料理は味やにおいに癖があるというイメージが強く、その普及が全国的な課題となっているものの適切な食肉加工でおいしい食材として活用できるということです。
ジビエに特化した民間の研修施設は国内では初めてで、適切な知識を身につけた人材の育成を通じてジビエ料理の普及につなげたい考えです。
研修施設の運営会社の山末成司社長は「食材だからおいしくないと魅力に欠ける。おいしいジビエ料理をつくるために、この施設があるのでひとりでも多く優秀な人材を全国に送り出したい」と話していました。
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