慌ただしく弁当を持たせて中学生の子供を送り出した後、夕飯をこしらえてから仕事に出かけるのが毎朝の日課となっている。献立がマンネリ化してしまうので、料理番組の草分け、NHKの「きょうの料理」を参考にしている。
最近役に立ったレシピは、調理時間20分をうたった「超高速ぶり大根」だ。大根をピーラーで縦に薄切りにするのがポイントで、ヒラヒラ状の大根に煮汁がほどなくしみこんで、あっという間に完成した。
姉妹番組の「きょうの料理ビギナーズ」もためになる。基本を丁寧に教えてくれるので学び直しにもなり、放送時間が5分というのも多忙な身にはちょうどいい。
先日は、豚汁を作ろうとして、意外なコツを教えてもらった。なんと鍋に水と豚肉を入れて火にかけるのだ。肉は、お湯になってから投入するものと思っていたのだが、水から加熱することで、しっかりと出汁が出るのだという。なるほど、豚肉からいい塩梅にうまみが溶け出し、おいしい豚汁に仕上がった。これなら、カツオや昆布などの出汁は出る幕もない。
「きょうの料理」は、昭和32年11月4日から66年間も続く長寿番組だ。最も長く続く料理番組としてギネス世界記録に認定されている。昭和から平成、令和へと移りゆく中、紹介する料理も時代の変化を色濃く反映していると感じる。
初回のレシピは、海の幸のカキを使った洋風カレーライス。昭和30年代、食卓に並ぶのは和食のおかずが定番で、人々のハイカラな洋食への憧れを満たす一品だったようだ。また当初、レシピの分量は5人分だったが、核家族化、少子化が進んだ現在は2人分となっている。
女性の社会進出とともに共働き家庭が増えると、時短レシピを紹介した「20分で晩ごはん」や、男性俳優らが腕前を披露した「男の料理」「男の食彩」などのシリーズが登場し、好評を博したという。
料理番組にも時代が映し出される。これからどんなレシピが紹介されていくのだろうか。(由)
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