蛭谷村の住民が加賀藩に干しぜんまいを献上していたことを示す文書=いずれも朝日町図書館で |
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町図書館で展示
朝日町沼保の明治記念館が二〇一四年に移転改修した際、壁から出てきた「下張り文書」の中から、蛭谷(びるだん)村(現同町蛭谷)の住民が干しぜんまいを加賀藩に献上していたことを示した文書が見つかった。町埋蔵文化財保存活用施設「まいぶんKAN」の調査で分かった。同館は、この文書とゼンマイ採りの民具などを町図書館に展示。歴史の一端を示す下張り文書の魅力を伝えている。(松本芳孝)
下張り文書やゼンマイ採りの民具の展示 |
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下張り文書とは、紙が高級品だった時代に壁やふすまなどの下地に使われた、不要な書類や手習いの紙など。明治記念館は、農村の監督役を務める有力農民「十村」を加賀藩の命で代々務めていた伊東家の邸宅を活用しており、改修時に出てきた文書は、江戸中期−明治前期の町や周辺地域の様子が書かれた古文書が多いという。
同施設学芸員の川端典子さんによると、今回見つかった文書には、蛭谷村の住民から七・五キロの干しぜんまい献上の申し入れを受けた新川郡奉行所が、きれいな入れ物にいれるよう当時の十村に指示したことが書かれていた。当時、蛭谷と対岸の羽入地区はゼンマイ採りが重要ななりわいになっていた。
勝海舟の海軍通達文も
勝安房の名(赤い矢印の右側)が入った通達文 |
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展示されている民具は、急な斜面でゼンマイ採りができるよう、左手の袖に大きな懐を付けた専用作業着「ゼンマイトリツヅレ」や「ゼンマイス」など。今も続くゼンマイ採り、乾燥作業も写真で紹介している。
一八七四(明治七)年に海軍卿の勝安房(勝海舟)の名入りの海軍関係者移動自粛解除通達文や、江戸後期の新田や用水の開発者、椎名道三の動向を知らせる手紙も展示している。
一七年度から滑川市立博物館や住民らの協力で調査を進める川端さんは「下張り文書の調査はまだまだ終わっていない。どんな文書が出てくるか。ロマンを感じる」と話した。
展示は五月三十一日まで。
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March 31, 2020 at 03:09AM
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蛭谷のゼンマイ 加賀藩献上 朝日・明治記念館壁の「下張り文書」に記述 - 中日新聞
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