見た目はぐちゃぐちゃ、使う魚もごちゃごちゃ。ところが、食べてみるとうまみは繊細で、しみじみおいしい。インドシナ半島の内陸の国・ラオスの料理を、琵琶湖の魚を使ってイベントで作る料理人がいます。京都で生まれ育った小松聖児さん。33歳。大学院でラオスの水産物流通を研究し、いま平日は京都の水産卸売会社の営業職。なぜラオス? なぜ琵琶湖? 小さな支流が注いで大きな川になるように答えは導かれ、魚と人の関係をつなぐ挑戦へとつながっていきます。
ラオスは知らないけれど「毎日食べたい」
イベント会場で受ける質問は直球で、「ラオス料理ってなんですか」「どんな味がするんですか」、時には「小松さんは何をする人ですか」と続く。めげる理由はない。わからないからこそ、街に自分から出ていく。
「小松亭タマサート」の屋号で、京都や滋賀で開かれる週末のマルシェなどに参加し、琵琶湖の天然魚を看板にしたラオス料理を作っている。
「モック」はバナナの葉で包んだ蒸し料理、「チェオ」はおかずになる唐辛子みそ……。料理好きには「魚醬(ぎょしょう)を味付けのベースに、レモングラスなどのハーブをたっぷり」、琵琶湖に親しみがあれば「見た目はぐちゃぐちゃだけど、きょうの魚はウグイやフナです」と、説明は相手の興味に合わせて工夫する。
5月下旬の「くさつFarmers’ Market」では、リピーターが「毎日食べたいくらい好き」と言い残していった。ラオスの主食はもち米で、小さくちぎっておかずと一緒にかみしめると、どこか懐かしい気持ちを持つ人は多い。
ラオスと琵琶湖。
ふたつの場所が自分の中でつながるのは、大学院時代にラオスに滞在し、京都に戻ってきてからだ。
現地で水産物調査。ゆるい夕方市に衝撃を受けた
子どもの頃に近所の川で捕ま…
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