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【梅沢富美男のモノ申す】家庭料理のキモは〝相手を思う心〟 作ってくれた料理に「まずい」は絶対ダメ! - ZAKZAK

梅沢氏が考案したメニュー「鶏とキノコのとろろ鍋」

「男子厨房に入らず」なんて言葉があるけど、僕は16~17歳の頃から梅沢劇団でみんなの賄い料理を作っていました。その頃はお金がなかったから、少ない食材でおいしく食べさせるにはどうしたらいいか知恵を絞りましたよ。蕎麦つゆって最高のダシを使っているから、余った蕎麦つゆで煮物を作ったり、八百屋からキャベツの外側の葉をもらってきて野菜炒めを作ったり。当時のカレーって今ほどおいしくないんですが、隠し味に醤油を入れてみたらこれが大好評でしたね。

本格的な料理の基本は、18歳の頃にバイトしていた寿司屋で習いました。そこでも賄いをまかされて、寿司ネタにならない端の部分を使って、今でいうバラちらしを作ったりしていました。当時、世の中にそんなメニューはなかったですよ。芝居の構成を考えるのと同じで、あれとこれを組み合わせるとどうなるか、こうやって使ってみようかって考えながら作るのは楽しいよね。それで料理が好きになりました。

今でも料理はよく作っています。家族がおいしいって食べてくれたら、うれしいよね。外食もいいけど、やっぱり毎日食べる家庭料理こそが大事。だって、子どもにとっては一生の味覚の基本になるから。家族のことを思って作るんだもの、どんな高級料理だってお袋の味には勝てないよ。まあ、ウチはオヤジの味だけど(笑)。

よく料理で「塩をひとつまみ」って言うでしょ。指の太さやつまみ具合はみんな違うから、当然それぞれ家庭の味が違ってくる。お新香の塩加減なんて最たるものです。奥さんがお新香作ってくれたけど、やっぱりお袋の方がうまかった、なんて思っている人も多いんじゃないかな。お袋の味にはかなわないっていうのは、子供の頃から食べ慣れているからですよ。

わが家で僕の奥さんや娘が料理を作ってくれることももちろんあります。もし味が塩っぱかったり薄かったりしたら、やんわりと伝えますね。そうしないとそれが続いちゃうから。でも、「まずい」とは絶対に言わない。そうすると料理が嫌いになるでしょ。ちょっとくらい失敗してもいい。そこから得るものはたくさんあります。家庭料理は「思いやり」ですよ。それを大事にできる感性が大事なんじゃないかな。

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