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「和食」の良さ受け継いで 郷土料理PR、人材育成も―農水省 - 時事通信ニュース

2023年01月04日13時34分

農林水産省のサイト「うちの郷土料理」で紹介されている広島県東広島市の「美酒鍋」(東広島市観光協会提供)

農林水産省のサイト「うちの郷土料理」で紹介されている広島県東広島市の「美酒鍋」(東広島市観光協会提供)

 日本の伝統的な食文化として、2013年に国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録された「和食」。若者世代を中心に「白米離れ」も見られる中、農林水産省が郷土料理のレシピ収集やPRに力を入れている。集めたレシピは1365種類。子どもたちに受け継ぐ人材も育成し、和食文化を後世へつなぎたい考えだ。

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 政府の食育推進会議が21年に策定した基本計画では、25年度に伝統的な料理などを継承する国民の割合を「55%以上」、郷土料理や伝統料理を月に1回以上食べる割合を「50%以上」とする目標を掲げた。ただ、こうした料理を楽しむ地域行事は減少、食の多様化も進んでいる。
 そこで農水省は、郷土料理の歴史や由来、レシピを紹介するサイト「うちの郷土料理」を立ち上げた。学校や飲食店などで参考にしてもらうのが狙いで、開設当初の20年3月に294種類だったレシピの掲載数は22年3月、1365種類に増加。
 メニューは、各都道府県の検討委員会が「食材が地元で入手できる」「家庭や地域で受け継がれている」といった基準で選定。例えば、冬の料理には、北海道石狩地方のサケや野菜が入った「石狩鍋」、広島県東広島市の日本酒で味付けする「美酒鍋」などが並ぶ。サイト利用者からは「その土地の料理を調べるのに良さそう」「この料理はうちの地域が発祥だ」との声も寄せられているという。
 農水省は、学校現場で子どもたちに和食の良さを伝える栄養教諭らを対象に「和食文化継承リーダー研修」も導入。和食の歴史や伝統的な食事作法などを広めてもらう取り組みで、21年度末までに610人がリーダーに認定された。
 同省幹部は「郷土料理に興味を持って家庭で作ったり、料理が伝わる土地に訪れたりする動きにつながれば」と語る。

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