2023年2月1日、事業停止により全店舗閉店を発表した「ビストロ ひつじや」。リーズナブルでおいしく、羊料理に定評のある人気店の突然のニュースは、多くのファンが悲嘆に暮れた。ひつじやは40年ほど前、代々木駅すぐの雑居ビルにあった店舗から始まり、近年では「新宿マインズタワー」(代々木店の移転店舗)や「コレド室町」など商業施設への出店も行っていた。
3月、その味を引き継ぐ系列店「タンドール料理 RB's ひつじや 神田店」がオープンするといううわさを入手した。場所は神保町や小川町、お茶の水にもほど近い神田エリア。経営を担うのは、旧ひつじやオープン時からシェフとして働き、千葉県新松戸に系列店として「RB's ひつじ屋」を開いたラム・バハドゥール(Ram bahadur)だ。店名の「RB」は、ラム(羊)と自身の名前、そしてブッダの頭文字からとったそう。
グランドオープンに際し、快く取材を承諾してくれた。
「旧ひつじやのオーナー夫妻との出会いは2012年ごろです。当時、インドの学校を出てさまざまな五つ星ホテルで働いた後、カルカッタのハイアットホテルでシェフとして働いていたところ、ヘッドハンティングを受けました」
展開する新店での指導や引率を行った後、新松戸店のオーナーを7年ほど勤めたというラムは、新店について次のように話す。
「グランドオープンを4月1日と決めていましたが、『早く食べたい!』というファンの声を受け、3月からプレオープンを行っていました。東京からも千葉からも、ずっと応援してくれる常連さんが来店してくれています」
こだわりの「ひつじのたたき」(S850円、M1,600円、L2,400円、以下全て税込み)をはじめ、「チュニジア餃子」(850円)、「アラビアのシシカバブ」(1,250円)など名物が健在。
「スペアリブのいぶし焼き」(1,700円)、「北アフリカの炒飯」(1,100円)、「ひつじの脳みそバングラディッシュ風生唐辛子の炒め」(950円)など、味わい深いメニューが揃う。
併せて、ランチタイムにはシシカバブやチュニジア餃子などのセットメニュー(A1,100円、B1,200円、C1,300円)のほか、日替わりのカレーセットも提供する。
ひつじやといえば驚くほどリーズナブルな料金が特徴。しかし今回の新店では、フードメニューの値上げを行った。
「原材料の高騰により、値上げを行わなければまた自己破産する恐れがあります。ひつじやがゼロ店にならないため、ファンが困らないために、オープンからの同じメニューとレシピを受け継いででいきたいです。私はインドにいる頃も、日本に来てからも、羊料理の料理人としてインドやネパールの仲間と一緒にずっと働いてきました。自信のあるメニューをたくさんの人たちに食べてもらいたいです」
柔らかく臭みのないひつじのたたきや、手作りで一本一本焼き上げるシシカバブ、卵とチーズがとろりと溶け出すチュニジアの餃子など、変わらぬ味に舌が踊る。世界各国のビール(600円から)と合わせるもよし、スパイシーなチャイやすっきりとしたラッシーと合わせるもよし。複数人で訪れた際はリーズナブルなボトルワイン(1,500円から)がおすすめだ。
「毎日頑張っています。来てくれる人はみんなひつじやのファンです。羊料理に、ワインやビールやカレーもある。前の常連さんや顔が分かる人もたくさんいますし、新しい人たちにも食べに来てほしいです」
今後は旧店舗になかったグランドメニューの開発や出店など、さまざまな計画もあるという。カムバックしたひつじやの料理を食べに行こう。
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