香港(CNN) 米大手チェーンのピザハットが香港の老舗料理店と組み、ヘビ肉をトッピングしたピザを売り出した。
ヘビのピザは、ピザハットが香港中心部にある1895年創業のヘビ料理店「蛇王芬」と組んで考案。9インチ(約22センチ)のピザにアワビのソースを載せ、細切りにしたヘビ肉とシイタケ、金華ハムをトッピングしている。どれも中国伝統のヘビ煮込み料理に欠かせない食材で、同時にネットで注目を浴びることを狙った宣伝戦略でもある。
香港や中国南部では昔から、特に冬の間はヘビの煮込み料理を楽しむ習慣がある。
広東省には、ヘビの一番の食べごろは「秋風が吹き始める時」、つまり冬眠に備えてヘビが太る時期だという言い伝えがある。
ヘビ肉には薬膳効果があり、皮膚の状態が改善して体が温まると信じる人も多い。
ピザハット香港法人は発売を前に「チーズや角切りの鶏肉と合わせると、ヘビ肉の味が豊かになる」と宣伝し、滋養のある肉は血液の循環を高める効果があるとアピールしていた。
ヘビのピザは今月22日まで販売予定。CNNが試食したピザのヘビ肉は、乾燥鶏肉のような食感だった。
ヘビ料理は東南アジアでも一般的で、ベトナムやタイには食用ヘビの農場がある。
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