Search

広がる登園自粛要請、保護者に葛藤 静岡県内の保育施設|静岡新聞アットエス - @S[アットエス] by 静岡新聞

登園自粛を呼び掛ける保護者あてのメール=静岡市内(写真の一部を加工しています)

 新型コロナウイルス特措法に基づく緊急事態宣言の対象地域が全国に拡大されたのを受け、静岡県内市町では、保育施設への登園自粛要請が広がっている。「状況を考えれば当然」などと冷静に受け止める保護者が多い一方で、やむをえず登園させる親は「できるなものなら自粛したいが、仕事がある」とジレンマを抱える。
 緊急事態宣言後の対象地域の保育所などの対応について、厚生労働省は「保育の提供を縮小して実施することを検討する」と示していて、登園自粛要請はこの方針に基づく対応。県内では感染者が確認された地域など一部で既に自粛の呼び掛けがあったが、緊急事態宣言の対象地域拡大をきっかけに、通常保育だった多くの市町も自粛要請に転じた。
 静岡市は20日、ゴールデンウイーク末日の5月10日まで、自宅で保育が可能な場合は登園を自粛するよう保護者に要請した。焼津市、藤枝市、島田市なども緊急事態宣言期間の5月6日までの登園自粛を求めている。浜松市は既に4月上旬から家庭保育への協力を求めていたが、21日付で再度、表現を強めて5月6日までの登園自粛を要請した。
 登園自粛を求められた焼津市の女性会社員(36)は「家族で対応が可能な範囲で休ませ、難しい日は登園させる」という。「命より大事なものはない。できるだけ自粛したい」と考えているが、一方で「仕事もたまっている」と板挟みだ。
 静岡市駿河区の事務職の女性(31)も「夫と仕事を調整し、できる限り休ませる」としつつ、「仕事が休業にならない限り、どこかにしわ寄せがくる。長期化すれば対応が難しくなる」と不安を隠せない。
 家庭に判断が一任される状況に、疑問の声もある。吉田町の女性会社員(39)は「手紙で『できる限り家庭保育を』と求められたが、あいまいな表現。在宅の仕事なので1日おきに短時間預けることにしたが、登園のリスクをどう考えるべきか」と迷っている。
 こうした状況について、保育の問題に詳しい県立大短期大学部の松浦祟准教授は「所得補償や職場の態勢など安心して休める環境なしに、自己責任で自粛を求められても、対応できる家庭ばかりではない。保護者が緊張や葛藤を抱え込まされている」と懸念する。

 ■育休明けの復職にも影響か
 この春の職場復帰を見込んで保育施設に子どもを入園させた保護者の中には、感染拡大の影響で復職が困難になり、育休の延長を希望する動きがある。登園自粛の要請で復職のハードルはさらに上がる可能性もある。
 国はこうしたケースに対し、柔軟に調整を行うよう各市町に求めていて、県内市町でも入園時の保護者の復職期限を延長するなど、対応を始めている。浜松市幼児教育・保育課は「飲食店などへの休業要請も受けて、保護者の就労にもさらに影響が出ると予想される。状況に応じて対応を検討していきたい」としている。

Let's block ads! (Why?)



"保護" - Google ニュース
April 25, 2020 at 06:03AM
https://ift.tt/3axL0Sp

広がる登園自粛要請、保護者に葛藤 静岡県内の保育施設|静岡新聞アットエス - @S[アットエス] by 静岡新聞
"保護" - Google ニュース
https://ift.tt/2SPsJJn
Shoes Man Tutorial
Pos News Update
Meme Update
Korean Entertainment News
Japan News Update

Bagikan Berita Ini

0 Response to "広がる登園自粛要請、保護者に葛藤 静岡県内の保育施設|静岡新聞アットエス - @S[アットエス] by 静岡新聞"

Post a Comment

Powered by Blogger.