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アシツキ使ふ 万葉料理 高岡法科大で再現 - 中日新聞

経沢信弘さんが調理したアシツキの酢の物(右下)、寒天(右上)、そうめん(左)=高岡法科大で

経沢信弘さんが調理したアシツキの酢の物(右下)、寒天(右上)、そうめん(左)=高岡法科大で

  • 経沢信弘さんが調理したアシツキの酢の物(右下)、寒天(右上)、そうめん(左)=高岡法科大で
  • 経沢さん(右)の解説で、アシツキを使ったそうめんなどを食べる学生=高岡法科大で

郷土料理研究家・経沢さん

 富山郷土料理研究家の経沢(つねざわ)信弘さん(62)=富山市=は二十四日、万葉集に詠まれている川藻「アシツキ」を使った料理の試食会を高岡法科大(高岡市)で開いた。授業の一環で、地域文化を学ぶゼミの学生五人がアシツキを練り込んだ寒天、酢の物、そうめんを味わった。

 アシツキは、奈良の歌人・大伴家持が詠んだ歌「雄神川(をかみがわ) 紅にほふ 少女(をとめ)らし 葦付(あしつき)取ると 瀬に立たすらし」に見られ、万葉集ではこの歌にのみ登場する。清流に自生する藻類とされ、古代では食用。県内では「上麻生のあしつきのり」として一部の地域で県天然記念物に指定されている。

 経沢さんは二十年前から古代の食文化の再現に挑み、アシツキの料理を研究している。今回は、南砺市の利賀川の経沢さんしか知らない自生地から採取したアシツキを使い、食感がより感じられる寒天や酢の物にした。粉末を練り込んだそうめんも用意した。

 経沢さんは「アシツキはミネラルが豊富で、富山の郷土料理の原点だと思う。万葉集の時代の人が、こういうものを食べていたかもしれないという気持ちで味わってほしい」と話した。

 一年生の松本直也さん(19)=富山市=は「柔らかいワカメみたいな食感。健康になれそう。万葉集にも興味が出てきた」と話した。指導する白石佳和(よしかず)准教授(52)は「まずは地域の文化を知って、そこから新しい産業や文化が生まれることも考えてみてほしい」と話した。 (武田寛史)

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